ケアワーカーの残業問題~記録編~ 介護に必須な介護記録とは?

介護に必須な介護記録とは?

要介護者を施設などで預かって介護する場合、介護職達は介護記録を記帳する必要があります。介護記録には、要介護者の健康状態や活動状況、経過観察の様子から提供したサービスにいたるまでを記録して残します。グループホームやデイサービスなど、いずれの形態であっても介護サービスを提供した施設は、介護職による介護記録の作成が必要となります。介護記録の作成とその保存は介護保険法によって義務つけられているため、介護職を志す実習生の段階で介護記録の書き方も教わります。

介護記録を作成する理由はいくつかあります。まずは、職場スタッフが要介護者一人ひとりの情報を正確に把握できるようにするためです。施設内で継続的に安定した介護サービスを提供するためにも、スタッフ全員が施設利用者の情報を共有しておく必要があります。利用者の中には持病を抱えている方もいるため、医師や看護師との連携もこの介護記録を通すことでよりスムーズに行えます。

また、利用者の施設での行動記録を残す意味でも介護記録は記帳されます。介護施設に配偶者や親を預けることになるご家族は、施設に預けることへの安心面もあれば当然不安面も大きいです。ご家族から日々の状況について質問を受けた際も、記帳しておけばスムーズに答えられるため、信頼関係の向上にもつながるでしょう。このように介護記録は、介護施設において利用者の状況を観察・把握するための大切な資料です。目的を理解した上でしっかりと記帳する必要があります。◆介護記録の詳しい解説サイト⇒http://carerecord-lesson.com